最初の一歩は那覇の由緒ある港から         〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 5〜

那覇に来て2日経った。長期滞在ながら他の所用を兼ねての旅行なので、自由気ままな時間割りにはならない。しかし許される範囲の時間は「ちょぼちょぼ旅」にすべて使うつもりである。そんな背景で迎えた探索第1日目は、歩きだけで行ける領域に決定してみた。まずは1264年に正式国港として開設されたという泊港を見たくて、その所在地の前島をめざしスタート。

プルメリア

マンションホテル ”ナムラ レジデンス” を出て右に1、2分歩くと国道58号線にぶつかる。交通量も多く、さすがに本島一の幹線道路だ。そこが上之屋の交差点になる。交差点を那覇市街の方へ左折し、500mほど続く緩やかな坂を下ってゆく。

道沿いに植栽されたプルメリアが花を付けていた。小枝の先で綺麗に白く縁取りされた黄色い花が花束のように咲いている。普通プルメリアは中木だが、ここ沖縄では見上げるほどの樹木に成長しているため通行人の頭上よりかなり上に花が付くことになる。そのためか通行人は見上げもしないで足早に通り過ぎてゆく。

坂を降りきった左手に泊高橋という橋がある。一見なんの変哲もない平橋である。後日知ったのだが、昔日にはこの泊高橋が名勝のひとつであったらしい。1699年に架けられた時は、名前のとおり船を通すため太鼓橋ような高い橋であったそうな。しかも総石造りのためかなりの人手とコストと日数をかけたようである。その名勝となった橋は残念ながら太平洋戦争時戦略のため取り壊されている


その泊高橋の前に国道58号線をはさんで泊港があった。今では泊港の顔になっているターミナルビル ”とまりん” が船客を迎えるように前面に建っている。ビルの周りはこざっぱりとした小公園だ。埠頭に出てやっと海との対面がかなった。陽光が跳ねる海面がどこまでも続いている。岸壁沿いに北側を歩いてゆくと、空から覆いかぶさるような泊大橋が現れた。歩いて巨大な橋脚の根元まで行き、しばらく海の声に耳を傾ける。

港は国港だったのかと思うほど簡素で質実な風貌をしており、今は離島への玄関口として重要な役務を黙々とこなしている。世界にも誇れる珊瑚礁の美しい慶良間諸島へも高速船なら35分で運んでくれる。ターミナルビルには各離島村役場からの出張船舶課があり、発券所も並んでいる。2階は高い吹き抜けになったトワイライトコートが船待ち時間をゆったり過ごせるように造られているし、そこから一歩外部ウッドデッキに出るとフェリーの発着はもちろん、東シナ海を一望できるベイサイドテラスがある。

少々湿度は高めだが撫でる風が快く、このベイサイドデッキにいると徐々に時間感覚が遠のいて行く。 ...まだ陽は高い、次は海岸線に近いところを南に向かってみよう。


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