行きはよいよい、帰りはこわい 金城石畳道         〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 14〜

つやの無い白い琉球石灰岩を敷き詰めた長い坂道をゆっくり下って行くと金城ダム通りにぶつかる。

そこが石畳道の出入り口(写真左)になる。首里城に戻るには、ここでUターンし300m以上の坂道を上らねばならない。

楚々とした美しさがある石畳道だが、華美からは対極にある。

ややもすると単調になりがちな道に南国の花と鮮やかな屋根瓦が良い添景になっている。

石畳道沿いに 「首里殿内」 という店があるが、この沖縄料理店は敷地内に”泡盛”と”民族”というふたつのテーマを持つ資料館を有しており、食事客以外にも開放している。


石臼と石垣で組み上げられた門をくぐると、300坪ほどの園内に池や資料館があり、泡盛資料館には古酒をはじめ1000本もの泡盛が展示されていた。休みがてら、のぞいて見るのも一手。

再び坂道を上るが、なだらかに見えた坂も昇るにつれ、傾斜がしだいにきつくなり汗が流れ落ちる。建造から500年以上も経つこの石畳の坂道を、いったいどれほどの人馬が行き交ったのだろう。

行程の半分ほども上っただろうか、暑さとタフな坂道でダウン寸前の筆者の目の前に 「金城村屋(かねぐしくむらや)」 と書かれた建物が...

下りてきた時には特に意識もせずに通り過ぎたが、この地区の公的建物を休憩所として開放したものであった。じりじりと太陽に灼かれながら急坂を上る身にとって、これほどありがたい休憩所はなかった。

人心地つくと、今度は猛烈な喉の渇きを覚え自販機探しの路地探索を始める。自販機で求めたよく冷えた水を片手に、近所を歩くうち、金城樋川(かねぐしくひーじゃー)という湧水の水場を発見。昔からこのあたりの広場で、坂の往来をする人馬が水を使い足を休めたという。さきほどの休憩所がちょうど石畳の坂道の中間点になるらしい。

敢然と後半戦の行程に向かったが、ますます坂は勾配を増し、水分を補強したせいか汗は噴き出す有様。下りるときの風景を楽しむ余裕など微塵もなくなっている。ほとんど倒れそうになった頃、例の樹木が覆う緑のアーケード階段にたどり着いた。木陰のありがたさを、これほど実感できるとは想像もしていなかった。

ぼろぼろヨレヨレになって、やっと出発点の入口に上り着いた。日頃恵まれすぎた環境にどっぷり浸かっているため、完全に野生の遺伝子は退化してしまったようだ。


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