一番南にあるグスク、「具志川城跡」          〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 17〜

舗装道路の終わったあたりの片隅に、小さな石柱がポツンと立っていた。本当にポツンと表現するほど目立たない。「具志川城跡」とある。しかし回りを見回しても、舗装の終わった土の道路と樹木があるばかり。もう一度石柱に戻ると樹木の中にかすかに道らしき筋があった。その道らしきところに踏み込みしばらく行くと、樹木が途切れていきなり視界が広がった。

崖縁を背景にした小ぶりな岬のような高台の場所だった。白い琉球石灰岩を野面(のづら)積みに組み上げた城壁が見える。


沖縄では ”城” を ”グスク” もしくは ”グシク” と云う。その数は本島だけでも200以上になる。この具志川グスクの規模だが、東西に82m南北に33mの細長い構造になっており、海を一望する崖の地形を最大限活用した造りになっている。しかしまだ城跡としての城郭復元は未完で、今は想像を膨らませるしかない。現在12ヶ年計画で復元工事の真っ最中で、区域内には鉄パイプがところどころ組まれていた。

500年ほど前、久高島を追われた具志川一族がこの地に逃れ築城したと伝えられているがまだ多くの謎を残している。沖縄グスクのほとんどが内陸の小高い山の高所に建造されているが、この具志川城だけは海に面する崖上に建つ。

海面より50m以上はあると思われる断崖より望見する景観は迫力があり、往時には自然を最大活用した堅塁だったのだろう。たまたま遭遇した地元の人に尋ねたら、昔よりこのグスクは居館としての城ではなく物見(見張り)としての城塞であったと伝え聞いているとのことだった。

いつまでも海を眺めていたかったが、喜屋武のバス停まで大汗を流し歩いて戻らねばならない。ぼちぼち腰をあげ出発しよう。
陽はまだまだ高い...次の行き先は歩きながら決めよう。

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