神と交信した歴史的聖地へ               〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 26〜

知念岬公園から国道331号線に戻り国道沿いの知念郵便局を右折した。単調な道だったが、時々道端に咲く南国の花が迎えてくれる。けっこうな上り勾配をダラダラ歩いて行くと老人ホームのちょっと先に斎場御嶽(せいふぁうたき)の文字を発見した。やっと到着したようだ。車なら数分の距離だが歩けばタフな距離だ。

右には駐車場、左手には斎場御嶽への入路になる建物 ”緑の館・セーファ” がある。建物への入館料を入口で支払うのだが、これが斎場御嶽への入場料に相当する。館内を通り抜けないと地域内へ入れないルートになっているからだ。

歩きで大汗をかいたのでその館内でしばしクールダウン。休憩室はそれほど大きくないが、自販機や壁には経路マップや説明書きが展示されている。

山間にある広大な聖域。琉球石灰岩を敷いた道を進むにしたがい、鬱蒼とした樹林や巨岩が霊威を感じさせる。

古代から中世初期にかけては、洋の東西に限らず神と政治は密接に結びついていた。琉球王府もその例にもれず、”祝女(のろ)”と呼ばれる巫女が活躍をしたようだ。なかでもその最高位とされていた”聞得大君(きこえおおきみ)”は強大な権力を有していたという。

そしてその職位は代々王族の女子が継承するが、継承式は国家的祭事として盛大に挙行されている。その舞台がここ斎場御嶽だった。

左:三庫理 右:三庫理の奥にある遥拝所で久高島が望める

国家的祭祀場であった斎場御嶽にはとくに霊威の強い神域がいくつかあり、そこが拝所になったとある。そのひとつ ”三庫理(さんぐーい)” は特に印象深い。

巨大な鍾乳石の石板が片側にもたれ、三角のアーチができている。そこをくぐり奥へ入ると1,2名しか座れない拝所があった。正面には岩陰を覆うような樹の枝が緑の窓をつくっていて、窓からは久高島の島影が見ることができた。

琉球を創った祖先神”アマミキヨ”ガ「久高島」に降臨し、後に本島南部に移動し七嶽(ななたき)を創ったと伝承されているが、その七嶽の最大なものがここ斎場御嶽と信じられてきた。

敷地内を歩くと空を塞ぐように伸びた樹木のせいで熱気も地上まで届かないのか、空気がひんやりとして聖域らしい空気が充満していた。短い訪問ではあったが、少し気を養うことができたように感じる。いや単に気のせいでそう感じただけかもしれない。

斎場御嶽を後にして国道331号線にもどるべく歩くうち急激に空腹を覚え、来る時見たこの道沿いのお店に入ることにした。ログキャビン風のお店の名は「Roaster Cafe Jyo Goo.」。焙煎コーヒーカフェ、ジョーグーと看板にあるが、もちろん食事もできる。

早速入店しパスタと食後のコーヒーをオーダー。メニューにはオムライスなどの洋食プレートもあり守備範囲は広い。表からは2階建に見えたが、実際は3層になっていた。店内も個性があり、雰囲気もかなり良く居心地は悪くない。

今日は朝の安座真港からずっと「久高島」の名がついてまわる1日だった。しかしたった1日で、このちょぼちょぼ旅が終わるまでに行かねばならない場所として心に居座ってしまったようだ。

運ばれてきたパスタを一口食べると、これがイケる。食後の焙煎コーヒーもさらにGOOD。テラスから海面を眺めながら閉店時間を尋ねると、日没という粋な答え。すっかり嬉しくなり、今日の旅は終わりにし看板まで居座ることにした。


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Roaster Cafe Jyo Goo.

住所 南城市知念久手堅311
電話 098-949-1080
営業時間 11:00〜日没
        月曜定休
交通
  那覇空港より60分(国道329号線を与那原方面へ−与那原警察署前で国道331号線へ−体育センター入口の郵便局を右折
BUS 那覇BTから60分−バス停 「体育センター入口」 徒歩2分

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