沖縄名産が集まる観光大通り              〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 33〜

単に「観光客相手の繁華な通り」というのが、国際通りに対する率直な印象である。しかし名産やお土産を買うなら大変便利な通りともいえる。沖縄の名産・工芸品から泡盛古酒(クースー)までほとんどが揃っている。

県庁前から国際通りに入りしばらく歩いたが、似たような店が並んでいるせいかすぐに飽きてしまう。ひと通り歩いたあと、国際通りに繋がっている無数の路地に踏み込んでみた。

国際通りから南へ入る”龍宮通り”

東西に走る国際通りの北側は総じて直線路が多く迷わないが、南側は曲がりくねった路が多く10分も歩いているとまったく方向感覚を失ってしまった。

向き合わないとすれ違うこともできないほど路が狭くなったり、どこへ出るのか見当もつかない。まるで那覇ワンダーランドといってもよいほど次にくる風景の予想がつかない面白さがある。

公設市場へ行く市場本通りや焼物で有名なやちむん通りにぶつかる平和通りのような大きな通りもあるが、葉脈のようにどこまでも細くつながる小路が面白いのだ。

太平洋戦争の想像を超える被災で那覇市街は全面焼け野原となった。その中でいち早く復興したのがこの国際通りと云われており、通りの距離1600mがちょうど1マイルに相当することから駐留していた米国人記者から「奇跡の1マイル」と呼ばれた。


しかしその復興の影には、近くにあった「やちむん(焼物)」の再開や闇市の発生が強く影響したという。

そのせいかこのあたり一帯はしぶとさのある生活臭が沁み込んだ町並みで、小路ぞいの住宅などはどんなに古くても風化など微塵も感じさせない。とくに壺屋近くの瓦葺きの古民家などは年輪を重ねた風格さえある。

一方国際通りに近いほど繁華街の香りが強く、竜宮通りからグランドオリオン通り、桜坂通りのあたりは戦後昭和の風合が漂っており味わい深い地域である。

名もなき小路はさらに面白く、素顔のように飾り気のない素朴さが印象に残る情景ばかりであった。

国際通りの買物は手早くすませ、あとの時間は路地探索にすべてを使おう。迷いこむのを承知で足にまかせて歩いてみれば、心ひかれる何かを発見できる。


路地探索の途中で発見したお店がある。変わった名前であることと、店の中に大きな冬瓜(とうがん)が飾ってあったことが入店のきっかけになった。名を「謝花きっぱん店」といい、300年以上つづいている沖縄の伝統銘菓の店だ。扱っているのはふたつの銘菓で、橘餅(きっぱん)と冬瓜漬(とうがんづけ)。

「きっぱん」は中国福州より伝来し琉球王府でも高位のものしか口にできなかった貴重なもので、今では作れるお店がここの一軒だけになったという。沖縄産のミカンでつくられた甘さをかなり抑えた柑橘の芳香を楽しむ上品な菓子。

「冬瓜漬」は冬瓜を砂糖煮したもので口に入れると濃厚で深い甘さが口中いっぱいに広がる。菓子には長い歴史を持つ京都からもお茶請けによいとわざわざ注文がくるとご主人が教えてくれた。

写真のお菓子は「冬瓜漬」

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謝花きっぱん店
−じゃはなきっぱんてん−

住所 那覇市松尾1-5-14
電話 098-867-3687
営業時間 9:30〜19:00(電話での注文可)   日曜定休

交通
 ゆいレール 県庁前駅・美栄橋駅から7分
 BUS 那覇BTから7分(ルート便多数)−バス停 「松尾」 下車2分
 車 那覇空港より 20分(国道331号線を北上−国道58号線から国際通り方面へ−国際通り周辺に多数あるコインパーキング利用が便利)

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