続・恩納村の海岸ラインを歩く              〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 40〜

相も変わらず国道58号線をひたすら南へ向かって歩いている。思いのほか「いんぶビーチ」で時間をとられてしまった。ビーチの端から端まで歩いてしまったのだ。

かなり広いビーチだが距離は500mほどのものであった。浜辺に沿って歩くと小さな半島のように海側へせり出しているため58号線からどんどん遠ざかってしまう。国道58号の幹線道路に戻るために時間がかかってしまったのだ。

いんぶビーチ

「いんぶビーチ」は綺麗な海に変わりは無かったが、リゾートビーチと云うより”キャンプ”や”ビーチパーティ”向けの浜辺で”ウチナンチュ”に人気のビーチスポットのようだ。

”ウチナンチュ”とは沖縄方言なのだが定義すると難しくなるので、ここでは簡単に沖縄生まれの沖縄在住者と理解していただきたい。

浜辺のそばには防風林のように木麻黄(もくまおう)がびっしりと繁ってちょうどよい木陰をつくっており、バーべキューやパーティにはお誂えむきの浜辺空間だった。

当然旅行者も訪れるらしく、58号線から車で入れる入口の周りがまるで観光地のように派手で土産ショップまである始末。ちなみに施設利用は駐車場込みで大人500円と有料。

「いんぶ(伊武部)ビーチ」とあるが、住所は名嘉真(なかま)となっている。

この日最後に訪問したところで聞けた情報によると、「いんぶ」はもともと「印部」と書き、地区の境界線に置いた標のことらしく、標のあった場所すなわち名護と恩納村の境あたりを指す場所名を「伊武部」と表音転化し残ったという。名護と恩納村の境というと、先ほど通ってきたお隣の「かりゆしビーチ」あたりである。

そして、その名嘉真地区をまだ脱出できず、58号線を犬かきをするように歩きつづけている。海岸線から離れて内陸へと切れ込んだ国道ばかりを歩くと、変化が無いせいか飽きてしまう。ちょうどそんな時、国道がふたたび海岸に寄り添うように近づいた。

さっそく浜辺に降りたかったのだが、浜辺へ降りる階段や道が見当たらない。しばらく海を眺めながら浜から吹き上げる風に押されるように歩く。

ありました! 浜辺行き下り階段。ふだん降りる人がいないせいか、なかば雑草に蔽われてしまったコンクリートの階段だった。

降りたった名嘉真の海岸は、白砂の中の個性的な岩礁がよい添景になっていたり、海に注ぐ河口部があったりと変化に富んだ表情を見せる浜辺である。

河口部にはいくつもの橋が架かっているが、水量が少なく橋の下をくぐると川上へと探訪できる。浜辺の岩礁まわりも観察すると面白く、海の色までトルコ石のように緑に染め上げられ輝いていた。

ここの海岸はへたな遊泳ビーチより何倍も味わいがあり、個人的には気に入ったビーチポイントのひとつになった。

ふたたび58号線に戻ってしばらく歩くと、安富祖(あふそ)という地区に入った。安富祖の海岸線には「ミッションビーチ」、「熱田(あった)ビーチ」、「みゆきビーチ」と3つの遊泳ビーチがある。

「ミッションビーチ」は国道沿いにある無愛想な鉄製ゲートから入るようになっているが、浜辺まで出るとまるでアメリカン仕様と云わんばかりの洒落たビーチだった。整備の行き届いた芝生が広がりその先は白砂のビーチが海までつづいている。

200mほどのこぢんまりしたビーチだが、パラソルのあるサンデッキテラスや駐車場まで芝生を敷き詰めるなど他の遊泳ビーチにはない雰囲気で、いたって居心地の良いマリンアクティビティ・スポットだった。

「熱田ビーチ」は飾り気のない自然のままのビーチ。施設も規制も何もない、素朴な浜辺が横たわるばかり。

「みゆきビーチ」はホテルみゆきビーチのプライベートビーチである。このあたりの58号線は海面より見上げるような高度を通っており、国道沿いに建つホテルからそのビーチを見下ろす地形になる。宿泊者以外は施設利用料500円で利用可能。大家族向きの標準装備ビーチといったところか。

ミッションビーチ(左) 熱田ビーチ(中央) みゆきビーチ(右)

みゆきビーチを離れると、国道はまたもや内側へと食い込み海岸線から遠くなっていった。ふたたび暑さを我慢する単調な道行と思っていたら、肌の表面をちりちりと焦がすように強かった陽射しがかなり衰えていた。顔にあたる風にも穏やかさがもどり日没を予感させる。

30分近く歩いているが次の地区になる瀬良垣(せらがき)にたどり着かない。安富祖地区に入ってからほとんど休まず歩きつめているので、さすがにアゴを出す状態になってきた。


そんな時、視界に入ったのが歩道にデンと置かれた石造りのシーサー。対になったシーサーを見てると喝を入れられているようで、バテ気味な身体に少しだけ元気が出てきた。

やっと瀬良垣地区に入り、海岸に再会できた。陽の傾きも確実に感じられ、そろそろ今日も旅仕舞いの時刻が近づいている。

瀬良垣の国道をしばらく行くと、朱色に塗られた楼門が前方に見えてきた。守礼門とそっくりの門にしているのは「御菓子御殿」という観光客向けの沖縄銘菓店だった。

水分補給と休憩にと入店し、喫茶パーラーへ直行した。結局かき氷で水分補給をする。

かき氷をつくってくれた”オバー”がとてもいい人で、2杯目をオーダーすると大盛りにしてくれた。それをしおにヨタ話(筆者は世間話のつもり)に花が咲き、奥行きのある多くの情報を得ることができた。

そのひとつに、この「御菓子御殿」の裏の浜が「ダイヤモンドビーチ」だと教えてもらった。危うく通り過ぎるところだった。さっそく外へ出て浜辺へのアプローチを探すと、駐車場の脇に浜辺に降りる階段を発見。個性的岩礁を添景にした名嘉真の海岸に似たビーチだった。

御菓子御殿の入口楼門(左) ダイヤモンドビーチ(右)

ここからさらに南に下れば「ブセナリゾート」に並ぶ「万座ビーチ」そして名勝「万座毛」があるが、着く頃には日没を迎えるに違いない。恩納村の旅のつづきは後日再開するとして、今日はこのダイヤモンドビーチで夕暮れを迎えることにした。さて、アダンの木陰でも探そうか。


いんぶビーチ

住所 国頭郡恩納村名嘉真2173
電話 098-967-8222
施設利用料 大人500円 キャンプ700円 (駐車料含む)
施設 シャワー/更衣室/トイレ/売店 駐車場 (300台)/宿泊用トレーラーハウス有
レンタル パラソル/ビーチマット
備考 キャンプ・ビーチパーティ・BBQはOK。マリンスポーツは禁止
交通
 車 那覇空港より 95分(国道58号線を北上−いんぶビーチまで)

 BUS 那覇BT 115分(名護西線20番)−バス停 「伊武部(いんぶ)ビーチ前」 下車1分


ミッションビーチ

住所 国頭郡恩納村安富祖2005-1
電話 098-967-8802
施設利用料 大人300円
施設 シャワー/更衣室/トイレ/売店 駐車場 300円(100台)
備考 個人のシュノーケリングは禁止。シュノーケリングツアー・ダイビングツアー有
交通
 車 那覇空港より 90分(国道58号線を北上−バス停「熱田」を過ぎてすぐ左側)

 BUS 那覇BT 110分(名護西線20番)−バス停 「黙想の家入口」 下車5分


熱田ビーチ

住所 国頭郡恩納村安富祖1848
電話 098-967-8859
施設

シャワー/トイレ 駐車場 700円(18台)

交通
 車 那覇空港より 90分(国道58号線を北上−熱田まで)

 BUS 那覇BT 105分(名護西線20番)−バス停 「熱田」 下車スグ


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みゆきビーチ

住所 国頭郡恩納村安富祖1583-2
電話 098-967-8031
施設利用料 大人500円 宿泊客無料
施設 シャワー/更衣室/ロッカー/トイレ/売店 駐車場 無料(70台
レンタル パラソル/デッキチェア/ビーチマット
備考 シュノーケリングは可。マリンレジャー多種。ホテルみゆきビーチのプライベートビーチ
交通
 車 那覇空港より 85分(国道58号線を北上−バス停「安富祖」を過ぎてすぐ左側)

 BUS 那覇BT 100分(名護西線20番)−バス停 「ホテルみゆきビーチ前」 下車スグ


ダイヤモンドビーチ

住所 国頭郡恩納村瀬良垣100
電話 098-966-1200 (恩納村役場)
備考 「御菓子御殿」の裏に位置したビーチ。館内での買い物もしくは飲食の際、駐車・トイレなど利用可。遊泳は可だがその種の施設がないので自己責任で。
交通
 車 那覇空港より 80分(国道58号線を北上−瀬良垣まで)
 BUS 那覇BT 95分(名護西線20番)−バス停 「瀬良垣」 下車3分

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