恩納村の海に寄り添って〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 44〜

万座毛を出発し58号線に出る道を下りてゆくと、来る時に見逃してしまった細い横道の先に石碑を発見した。

細い横道はその碑のある場所へゆくだけの専用小路だった。

小さな広場は掃き清められたように整然としており、清楚な空気が流れている。

石碑は戦没者の慰霊碑であった。広場の端には戦没者の芳名石版が建てられ、正面の石段を昇ったところに慰霊碑がある。

慰霊碑の前には真新しい花束が幾束か手向けられていた。

永い歳月、鎮魂を願う真摯な姿が誠実につづけられてきたに違いない。

慰霊碑へのアプローチは制限されていないが、軽々に接触してはならない凛とした空気感があったので、遠くから合掌し慰霊碑をあとにした。

ふたたび国道58号線にもどり、恩納村(おんなそん)の海岸線を歩くため南下を再開したのだが、この後なんと2時間もの距離を歩きつづけることになろうとは想像すらしていなかった。万座毛から約5キロ南西にある谷茶(たんちゃ)まで海岸にはまったく近づけなかったのだ。

この5キロの道程で、58号線はところどころ海岸線に出るのだが浜辺への階段や道がなく、横目に眺めながら歩くしかなかった。

端(はな)から判っていればバスを利用したのだが、のんびり旅の良否は歩き通して初めて判ることなので、これも旅のうちとしよう。

すっかり雑草に蔽われた階段から谷茶の浜辺へ

谷茶地区に着いた頃は完全にアゴを出し、倒れる寸前のゾンビのような歩きになっていた。

休もうと思えばもちろんどこでもできるが、何もない国道沿いの路肩でしゃがんで休む光景を想像されたい。

たぐいまれな美しい海岸を星の数ほどもつ沖縄にまで来て、そんな半端な休み方があるだろうか。

意地でも海岸に出るまで休まないのだ。

谷茶地区に入るとふたたび58号線が海岸に近づいてきたので、浜辺へ降りる道か階段を見逃してしまわないようにゆっくりと歩いた。

と云うよりはこの場合、速く歩ける元気がすでに失せていたと表現した方が正しい。

やっと見つけた階段はほとんど雑草に蔽われ危うく見逃すところであった。

こんな場所から浜辺に降りようという人間がいないのか、階段は荒れ放題にまかせ途中から通行不可の状態。

 

強行突破し無事浜辺に到着すると、そこはのびのびとした雑草の生えるあちこちに岩場が顔を出す素顔のままの海だった。

小さな岩をベンチがわりにしてやっと少憩を取ることができた。

水面を渡ってくる風が足元から届き、身体に何重にも張り付いてしまった汗を溶かしてゆく。

小休止のあと、浜辺づたいに南へ下ってゆくと、しだいに余所行きの顔をしたビーチに変わってきた。

白い砂が7、800mも長大に広がる谷茶ベイビーチのエリアに入る。

ビーチ沿いには大きな教会を備えた 「リザンシーパークホテル谷茶ベイ」が建っていた。


さっそくホテル内を廻ってみたが、最大の特徴はオキナワ・ウェディングに重点をおいた設備が充実しているところだろうか。教会やチャペルに加え、披露宴用の設備が屋内外に完備されていた。

ホテル全般の印象は標準のひとこと。ビーチサイドのリゾートホテルとしては癖が無く、あまりにアベレージで可もなく不可もない。

早々に次の地を目指して出発した。

ビーチに面した大きな教会(左) ホテル前ビーチ(右上) ホテル正面(右下)


谷茶ビーチ

住所 国頭郡恩納村谷茶

電話 098-966-1202
   恩納村商経済観光課

施設 なし

交通
 車 那覇空港より 70分(国道58号線を北上−富着まで)

 BUS 那覇BT 80分(名護西線20番)−バス停 「谷茶」 下車5分


HOME




ガイドページ


旅BLOGの記事一覧

東京おもしろ図鑑のサイトへ