碧い空と真っ白な灯台 〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 48〜

ようやく残波ビーチのそばにあるという「残波ロイヤルホテル」に着いた。

右に隣接するゴルフクラブとホテルの間に立つ風力発電の風車が眠たくなるようにおっとりと回っていた。

1時間以上歩いてきたのでどこかでひと休みをとホテルに飛び込んだのだが、その場所を見つけられずプールサイドに出てしまった。

結局、誰もいないプールサイドも通り抜け、そのままビーチへ向かうことにする。

道一本隔てただけの反対側にある残波ビーチにはすぐに到着。


                   ゆったりとした残波ロイヤルホテルのプール

驚くほど珊瑚の白い砂が綺麗なビーチだった。そしてまた驚くほど混んでもいた。

おそらくホテルの宿泊者とビジターがこのビーチに集中したからだろう。

思わずビジターに向かってホテルの静かなプールを宣伝したい衝動に駆られる。

波のリズムに合わせて揺れる海が抜けるように澄んでいて、カメラで切り取りたかったが撮れなかった。


どのアングルにも人が近くに入ってしまうほど混んでいたからだ。恩納村のリゾートビーチを観て歩いた経験のなかでも一番の混み方をしているビーチだった。この残波ビーチでも小休止を取れず、やむなく岬に向かう。世の中、思うようになることは少ないのである。

駐車場を通り抜け残波岬公園に入るといきなり7メートルを超えそうな赤獅子のオブジェに迎えられた。周りを見回すとレストランや「岬の駅」と称するショップなどが並んでいた。なぜかこの場所で休みたいと思わず自販機で水を求め、岬へと急いだ。

やたらと大きな広場を突っ切り、岬先端にある灯台を目指した。

真っ青な空に向かって土筆(つくし)のように伸びた白い灯台が、眼に焼き付くほど鮮やかな情景を創っていた。

凹凸の激しい石灰岩の上を恐る恐る探りながら、岬の崖ぎりぎりにやっと小休止の場所を確保した。

20 m はありそうな絶壁のへりで素晴らしく贅沢な小休止をとることができた。

崖の下を見下ろすと、先ほどまでいた残波ビーチの緑がかった色とは一変し、濃紺の海が広がっていた。

絶壁からみはるかす東シナ海に身を置いていると、身体までどっぷりと空や海の青色に染まってゆくような感覚になる。

小休止の間、ずっと眺めているうちに灯台に昇りたくなってしまった。灯台まで行くのに遊歩道を使わず、崖沿いを行くことにした。足元はひどく悪いのだが、なんとなくそうしたくなったのだ。

崖沿いに移動したので、岸壁に張り付きながら大ぶりの竿を一心不乱にキャスティングする釣り人を発見した。

崖上から一段降りたあたりに陣取り、物静かに竿先を見つめている。

近くまで降りたのだが、後ろから声をかけるのがはばかられるほど無心に集中している。

邪魔にならない程度の距離をとり、背後に陣取り釣り見物と決め込んだ。

最後に磯釣りをしたのはいつ頃だったか記憶をゆっくりとたぐってみた。

伊豆半島の南端に妻良(めら)という有名な釣り場があるが、その奥に隠れるように子浦という小さな漁村がある。

数軒の民宿しかない自然が多く残された釣りの穴場だ。子浦での釣りがしだいに思い出されてきた。その結果、20年近く釣り竿に触れていないことが判明した。

獲物が揚がったら声をかけようと思っていたが、今日は不漁のようなのでそっと引き上げることにした。釣り見学のため崖を少し下ってしまったが、今度は崖よりもっと高いところへ上がってみよう。

灯台1階で参観寄付金なる200円を払うと誰でも見学できるようになっていた。早速内部に入ったのはよいが、階段を上がれども上がれども展望台に着かない。

らせん階段の円周が小さいのでグルグル回りながら昇るため、相当昇ったようでも高度距離を稼げていないのだ。階段途中に「まだまだ」、「やっと半分」とか「もう少し頑張ろう」といったニュアンスの貼り紙がしてあった。大きなお世話なのだ。「まだ半分なの?」「え〜!まだ頑張らねばならないの」...よけいに疲れるのである。

しかし外周展望デッキに着くと苦労が報われる眺望が展開する。(眺望写真はガイドページ参照)

昇り階段で噴き出した汗を一気に洗ってくれるような風にも出会え、最高に心地よいひとときがやってくる。ホテルから残波ビーチや崖っぷちなど自分の足跡を箱庭になったような景色から見て取れる。

このあと訪ねる予定にしている座喜味城跡(ざきみじょうあと)は見えるだろうか。でも今しばらくは眼前に広がる青の世界に浸っていよう。


「残波岬公園〜残波ビーチ」のガイドページへ

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