北部最大の古城、今帰仁グスクへ           〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 61〜

名護バスターミナルから乗り継いだバスに揺られ40分ほど経ったろうか、ようやく今帰仁村(なきじんそん)に入ったようだ。北岸沿いに走る循環バスから見えた羽地内海にすっかり気をとられ、村役場前の案内でやっと気がついたのだ。

それから10分くらいで今帰仁城跡入口の停留所に到着した。降り立った国道505号線から城跡のある県道へ入ると、ゆるやかだが登りの坂道がえんえんとつづいている。


県道入口にあった北山病院の建物を見たあとは、行けども行けども家ひとつ見当たらない。

しだいに緑が濃くなり、気がつくと道以外見渡すかぎり緑一色に埋められていた。(写真右)

かなり歩いてやっと一軒の建物に出会えた。入口には小さな可愛い看板があり、Cafe イングリッシュローズとあった。

国道から歩いてゆうに20分をこえる道のりにポツンと建つ白い一軒家の Cafe 。 興味がわくだけでなく、散々歩いたあとだけに一杯のアイスコーヒーにも惹かれた。

しかし今帰仁城へのはやる気持ちに押されて、カフェを通り過ぎ先を急ぐことにした。なおも歩くと遂に分かれ道のところに今帰仁城跡の文字を見つけた。城壁のように石を積み上げた大きな案内石碑だった。

まわりは山並みがくっきりと空に浮かび、ほとんど山中にいる感覚である。

なだらかではあるが30分近く上ってきたので、それなりの高度に達しているのだろう。

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分かれ道を城跡の方へ曲がると、閉じられたままのお店が数軒、そしてその前には今帰仁城跡の模型が屋外展示してあった。

城郭へ入る前にはすごく役立つ案内模型だった。模型の城郭構造を十分頭におさめ入口へ向かう。遠目にも城壁の曲線がとても美しい。

今帰仁城の正門にあたる「平郎門(へいろうもん)」そばのショップで入城料を支払っていると、足元で猫の声がする。見ると子猫がジャレつき、まわりには5、6匹の猫一家が陣取り休憩中だった。

入城前に城郭全域がわかる 1/100 の案内模型(左) 足元で機嫌よく遊ぶ子猫(右)

今帰仁グスクの大手門にあたる「平郎門」をくぐり抜けると、真っ直ぐ伸びた石畳道が奥へつづいている。城内はいくつかのエリアを石積みで区切った郭に分かれており、その石畳道を挟むように郭が並ぶ。

「平郎門」を入って最初の郭が「大隅(うーすみ)」と呼ばれる兵馬など軍事調練をした場所だった。そして最終的に一番気に入った郭にもなった。

この郭の入路がやや草木が繁り岩肌もあったりで多くの観光客がパスして行くのを尻目に奥まで潜りこんでみた。そこは平坦でなく高低差の大きい郭で、ところどころ岩が顔を出している。

原風景を思わせる野趣に富んだ風景が心地良かった。岩棚でゴロリと寝ころぶと、空からこぼれそうな大きな大きな白い雲が浮かんでいた。

    大隅の斜面から岩棚が突き出た西側部分

次の場所は石畳道のぶつかった階段を昇りきったところにあった「大庭(うーみゃー)」だ。この場所は、首里城に例えて云うなら正殿前のあの広場に相当するものである。

そして「大庭」の北側に隣接する「御内原(うーちばる)」へとつづく。女官たちが起居し生活したところで男子禁制の郭であった。城内屈指の眺望が愉しめる高台で、眼下の東シナ海には伊是名島などの島影まで遠望できる。また古生代石灰岩を野面(のづら)積みにしたという外壁の全景も見渡せた。

                「御内原」からの眺望

「大庭」、「御内原」の奥に本丸になる主郭が現れた。

居館の正殿跡を示す礎石が残されているが、思いのほか小規模な正殿であった。

しかしグスク内全域を巡ってみると、北部最大と云われているだけに広大な領域をその城壁に囲い込んでいるのが判る。

また幾度かの戦火をくぐり抜けてきた古豪の城でもある。三山時代の終焉となる攻防戦を経験し、江戸に徳川幕府が開かれた頃1609年に薩摩軍から侵攻され一度炎上もしている。

その後1665年には長く駐在していた北山監守が琉球王府の命で首里に引き上げ、ここは無人の城となった。それをしおに城郭内に「火神の祠(ひのかんのほこら)」が造られ、以降神域として地域住民から手厚く守られ現在にいたっているという。

 今帰仁城跡から200mの位置にある Cafe イングリッシュ ローズ

帰路、来る途中に発見したカフェに立ち寄ってみた。ここはお茶も食事もできるので、今帰仁城跡を訪問する際のよい休憩ポイントなので最後にご紹介しておこう。

白い一軒家のカフェ、一歩室内にはいるとそこはまるで映画のセットのようだった。間違いなく女性客が喜ぶインテリアだろう。窓から見えるパティオも申し分のないほど手入れがゆきとどいている。

メニューを少しご紹介する。お茶はディカフェ(カフェインレス)からハーブティーまであり、食事はナスのトマトソースパスタ、色どり鮮やかな野菜カレー、ポテトグラタンなど体に良い料理が並ぶ。お奨めはアフターヌーンティーセットで、お茶にサラダ、サンドイッチ、ケーキなどで充分ランチになる。

表の看板にこうあった。閉店時間....SUNSET。


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Cafe イングリッシュローズ

住所 国頭郡今帰仁村今泊1609-1
電話 0980-56-2350
営業時間 11:00〜SUNSET
        金曜土曜定休
駐車場 15台 
交通
 那覇空港より 160分(国道58号線を北上−名護宮里3丁目の信号左折し国道449号線に入る−屋部の信号を右折し県道72号線を北上−国道505号線にぶつかり左折−今帰仁城跡入口の県道115号線を左折スグ右手)

BUS 那覇BT 120分(名護西線20番)−名護BT 40分(66番系統循環線に乗り継ぎ)−今帰仁城跡入口下車徒歩20分


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