渡久地から本部半島山麓を横断            〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 64〜

渡久地(とぐち)港。変わり映えのしない港だった。しかしどこか懐かしさを感じさせてくれる場所でもあった。

港から洋上を眺めると左手に国道449号線の通る本部(もとぶ)大橋が見える。その沖合 7 kmほどのところには水納島(みんなじま)が浮かぶ。

渡久地港、右に見えるのがフェリーの発着する浮き桟橋

本島から橋でつながる瀬底島の右手に位置するこの小島は形状がパンのクロワッサンに似ているところからクロワッサンアイランドとも呼ばれる。

渡久地港は遊泳ビーチを備えたこの可愛い水納島へ渡る連絡フェリーの発着港でも知られ、夏場のシーズンには混み合うという。

フェリーの券売場に行くと、水納島までフェリーで15分だとわかった。

連絡さえ良ければとその気になり、早速タイムテーブルをチェック。


ちょうど高速フェリー 「ニューウィング・みんな」が出発したばかりで、あと2時間も待たねばならない。そこで得た情報によると、水納島には50人ほどの住人が生活しており、学校と灯台と小さな牧場のほかはコンビニひとつ無い人間の手が加えられていない自然のままの小島だという。

かなり惹かれたが、2時間も待ち島に渡ればすっかり陽が傾いて、すぐに戻りの船に乗らねばならなくなってしまう。今回は見送るしかなかった。


このあとは渡久地の町に出て、そこからバスで本部半島の山間部を横断するつもりだ。

港から県道219号へ向かう途中に本部漁業協同組合の建物のそばを通り抜けた。

年輪を重ねた風貌の建物にしばしワンストップ。ここの港が沖縄の ”かつお”漁の漁業拠点であることをはじめて知った。

県道に出て道沿いにのんびり歩いていると目に飛び込んできた文字があった。「山羊(やぎ)専門料理」とある。

沖縄には個性豊かな食材や料理がずらりと並ぶ。「海ぶどう」、「島らっきょう」、「あぐー(島豚)」、「へちま」、「もずく」、「シークァーサー」、「マンゴー(青いマンゴー)」「島豆腐」....など。

本土でお馴染みになっている「もずく」だが、実は国内消費量の95%が沖縄産である。この山羊料理も沖縄特有のもの。歴史がある分、それはそれはディープなのである。

山羊はまだ未体験ゾーンだ。試食をするチャンスが無かったというよりは腰が引けていたと云う方が正直なところか。

悠々閑々といった風情の渡久地の町

琉球銀行の前にバス停留所を発見。海岸線回りではなく、名護から渡久地の半島中央部をつらぬく瀬底線に乗りたかった。

時刻表を見ると20分ほどで連絡する。お茶をするほどの時間は無いので、そのまま待つことにした。

本部半島には八重岳という山麓があり、いくつかの山塊と連山をなしている。

その連山のふもとに名護、今帰仁(なきじん)、本部などの街が形成されているのである。

だから本部半島の市街地は、こぼれるような緑の山並みを背景に前面はエメラルドグリーンの海という夢のような環境が生み出されている。

これから乗るバスはその八重岳を通り抜け名護へと向かう県道84号をひた走るのである。本部半島の高度のある道を揺られ、バスから山間風景を眺めようというのが今回の”もくろみ”なのだ。

またこの県道84号線沿いにはいくつかのテーマパークや名所があるというから楽しみだ。しかしバス旅行を基本ルールに決め込んだ身には、バスを一度降りると次はいつ乗れるか運まかせ。運に恵まれず連絡が悪ければ名護まで歩くことにもなりかねない。

したがって慎重に選定しなければならないが、今日は気の向くまま動いているので下準備などしていない。降りるポイントは直感にしたがいアドリブで決めるしかないのである。不確かな旅ほどスリリングなものはない。

バスがまだこない。20分はゆうに過ぎている。すでに不確かな旅は始まっているのだ。


渡久地港

住所 国頭郡本部町渡久地
施設 駐車場・トイレ

フェリー関連問合せ
0980−47−5179(水納海運)

交通
 那覇空港より 180分(国道58号線を北上−名護宮里3丁目の信号左折し国道449号線に入り北西へ−大浜の信号を右折し県道219号線に 入る−谷茶のバス停を左折し渡久地港へ)

BUS 那覇BT 120分(名護西線20番)−名護BT 60分(66・67番系統瀬底経由循環線に乗り継ぎ)−谷茶(たんちゃ)下車徒歩5分


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