新たなマリンタウンが東海岸に登場            〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 72〜

人気ビーチのほとんどが東シナ海に面した西海岸に集中する沖縄本島。

本島中南部の東海岸、中城湾(なかぐすくわん)に新しく開発中の海浜緑地があるというので、さっそく出掛けてみた。

すでに西原町には完成した「西原マリンパーク」が2007年春にスタートしており、地元住民に人気のスポットとなっていた。

那覇から東へ10 km ほどの距離にあり、車でもバスでも30分位で行く。

ただし、目の前までゆくバスは本数が少ないので事前に確認したほうが賢明である。

筆者の場合、思いつきと物の弾みで動いているので「西原マリンパーク」前までのバスに乗れず、国道329号のバス停 我謝(がじゃ)入口から歩くことになってしまった。

バス停からちょうど1kmの距離をのんびりと20分歩きマリンパークに到着。中央正面の丸い建物に入ると、そこはサービス棟の機能を持つビーチハウスだった。

シャワールームからフードコートまで完備されており、遊泳客には過不足のない施設になっている。ビーチハウスを通り抜け、ビーチに出ると全長550mのゆったりとした広い砂浜が広がっていた。

          透明感のある海水に陽光が躍る「西原きらきらビーチ」

「西原きらきらビーチ」と名付けられたこの人工ビーチは想像以上に透明度の高い水質だった。

真正面には遊歩道を備えた突堤が海に突き出し、ビーチを右翼と左翼に分けていた。左翼は遊泳、右翼はマリンスポーツ専用と浜辺を使い分けている。

右翼ビーチに設置されたゴールネットの前で若者数名がビーチサッカーに夢中だ。彼らの邪魔にならないよう迂回し、水辺に出てみると揺れる波間で乱反射する陽光が眩しいほどきらめいている。


遠浅なので素足になり裾をまくりあげ水ぎわを歩いてみた。

心地よい水の感触を愉しみながら南へと歩いてゆくと右翼ビーチが終わり、テトラポッドを積み上げた護岸ラインへとつながる。

なおも南へ進むと芝を敷きつめた緑の多目的広場に。野球場が2面できている。

その先の東浜(あがりはま)にはマリーナのような港が遠望できたが、きらきらビーチへ引き返すことにした。

ビーチを中心にこの多目的広場や公園などの複合施設を「西原マリンパーク」と称しているが、実はこのマリンパークを包み込むようにまだ開発が進行中である。

西原町と与那原町にかけて一大「マリンタウン」を形成する開発事業が17年間にわたりつづけられてきたという。観光事業を視野に置くだけでなく、地元住民が住める新しい町づくりでもある。

完成したものから順次オープンしており、すでに”うちなーんちゅ(沖縄県人)”の人気エリアとして多くの地元客を集めている。

きらきらビーチ と あがりティーダ公園をつなぐ雄飛橋

強い日射しと照り返しで上下からこんがり焼かれ、ビーチまで戻ると思いっきり干上がってしまった。

ビーチハウスのフードコートでかき氷をほお張りながら小休止。

汗が退くのを待って、今度は左翼ビーチを海岸沿いに北東方面へと探索を開始した。

左翼ビーチの端には右翼と対をなすようにやや小型の軽運動広場が隣接している。

広場をパスし、その左に見えている橋に向かう。


「雄飛橋」という橋はまだ新しく、埋め立てによりできたと思われる運河のような川をまたいで海岸べりに見えている公園へと道をつくっている。

とても小さくて細長いその公園をすっかり気に入ってしまった。特別なものは何もない。少しの南国風緑地と300mほどのプロムナード、そして海岸にできた磯だまりの岩場だけ。

「あがりティーダ公園」というのがその公園に付けられた名前だった。沖縄方言で《あがり》は《東》を、《ティーダ》は《太陽》を意味する。さしずめ”太陽の昇る公園”という意か。

                 公園から護岸階段を降りるとそこには磯が広がっている

人工ビーチも悪くないが、見る分には綺麗だが何も語りかけてはこない。

自然なままの海岸ほど雄弁なものはない。

白砂が敷かれた人工リゾートビーチに海藻や木枝が流れ着くとまるで異邦人のように目立つのである。

岸に流れ着いた貝殻や木片が風景の中に違和感なく溶け込むのはやはり自然のままの浜辺だ。

季節や時の移ろいを表情にして語りかけてくれる。

その言葉を聴きながら岩場を動き回ったり、休んだりで、時計を見るとアッという間に2時間が過ぎていた。

ここの海岸はそんな海岸だった。

さらに北東へと歩を進めると「西原船だまり」という係船港に行きあたった。つまりマリーナのことだ。きらきらビーチの南側に遠望した東浜にもマリーナがあったと記憶しているが、ここにもマリーナが?

どちらの土地も埋立て地で新しいはずだから、新旧の交代ではなさそうだ。少し散策したがやはりこの船だまりは新しかった。那覇で夕食がてらにゆく飲み屋で知り会った人の顔が頭をよぎった。

「マリーナの経営は年毎に厳しくなっているんです!」と話していた顔が。彼はその関連の仕事をしており、人柄も言葉のように何の飾り気もない好青年だ。

落ち着きを取りもどした陽だまりでそんなことを考えていた。陸揚げされたボートのスクリューから眺める海はどこまでも穏やかだった。


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