海亀もやってくる離島、伊計島めぐり          〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 79〜

 伊計島へとつづく伊計大橋

朱に塗られたアーチの「伊計大橋」で、しばらく海を眺めていた。橋下の海面からは隆起した琉球石灰岩がいくつも奇相を見せている。

全長198メートルの下路式アーチ橋を歩き伊計島に渡った。県道10号線を7、8分も歩いたろうか、「伊計ビーチ」に着いてしまった。静かなビーチを想像していたが、思いのほかの賑わいであった。

浜への入口近くに配した施設のディスプレイは、やや雑然として観光地の匂いがプンプンしている。

こちらのビーチでは駐車は無料なのだが、遊泳料を徴収されるシステム。

大人400円、小人300円という人数で料金が必要になる。まことに商業的である。

敷地内の浜辺へ出ると200メートルほどの湾曲したビーチが広がっていた。

正面沖には小島のような岩礁がいくつも屹立し、グラスボート(ガラス底)用の小さな桟橋のある箱庭のように個性的なビーチだった。

                        伊計ビーチ

地形が単純な遠浅ではなく変化があるためか、潮の干満に影響されない水遊びができるという。

日陰でひと休みをと周りを物色すると、けっこうな数のテントが浜辺沿いに並んでいる。

有料でもほとんど空いているので小休止くらいなら利用してもよさそうだったが、落ち着かないのでやめにした。

この少し先に「大泊(おおどまり)ビーチ」があるので、そちらを訪問するべく県道に戻る。すると「伊計ビーチ」の反対側にも海が見えてきた。

つい横道にそれて東に入り込むとすぐに海に出会えた。このあたりは島の中でもちょうど人間の首のように細くなっており、県道を挟んで両岸へ行き来できる距離だった。

そこは何もない静かな入り江だった。左へカーブした陸影には密集した民家が海越しに霞んでいる。

聞こえるのは風に押されて浜に寄せる波音だけだった。残念なことにこの入り江には、厳しい陽射しを避ける日陰がひとつも無い。干物になる前に「大泊ビーチ」へ急ぐことにした。

大汗かきながらも15分ほどで、「大泊ビーチ」に到着した。入口には来訪する車を誘導するためか若いスタッフが2人いた。歩きで来訪した筆者を不思議そうに出迎えてくれた。

ここでも駐車時もしくは入場時に、やはり人数単位で支払うシステムであった。駐車、施設利用料込みの料金だ。

海上には琉球石灰岩の岩礁など何もなく、「伊計ビーチ」よりひと回り広い海岸であった。自然のビーチなのだが、まるで人工ビーチのように白い砂浜が綺麗なカーブをつくっていた。

  大泊ビーチ

水平線の彼方には絵にかいたように白い陸影が 仄見えている。この海岸線は金武(きん)湾に面しているので、その陸影は金武湾港の町並みだろう。

地図を見ると、このビーチは西に面しているようだ。沖縄本島の東海岸に位置する伊計島だが、離島なので「大泊ビーチ」が西方を向いていても何の不思議もないのだ。きっとサンセットは美しいに違いない。

このあと現地スタッフと話す機会があり、いくつか情報を得た。美しい光景は赤く染まりゆく夕景ばかりではなく、夜景も素晴らしいと教えてもらった。対岸に見える街の灯が海面に映る情景をすぐに想像したのだが、実は違っていた。

この地域周辺にはほとんど電気の灯が点らないので、逆に夜空の星が圧倒的な多さで迫ってくるという。しかも季節によって海亀が産卵のため、夜陰この浜を訪れるらしい。

昔ながらのそんな自然を残すビーチだった。レンタカーで来ていれば星降る夜空も観賞できるのだが、バス旅行では野宿覚悟を意味するのである。

サトウキビ畑の中を北へ伸びる道

伊計島のさらに北を目指し歩いてみた。

見渡すかぎりのサトウキビ畑の中を30分以上も歩き、やっとそれ以外の風景にめぐり会った。

灯台である。島の北西端に近い場所にある伊計島灯台は昭和52年(1977)3月28日に業務を開始している。

白くスラリとした12メートルの小さな灯台。まわりを背の高い樹木が取り囲んでおり、入塔はできない。


灯台のそばには、本土で見られるお墓のような石碑がポツンとあった。”御地 子宝之神”と刻まれていた。

子宝を授かる聖地であるらしい。隅には白い箱に安置された観音像までたっている。おまけにここが設けられたのも灯台の完成と同時であるらしい。

普通なら航海の安全を願い龍神あたりが相場なのだが、不思議なパワースポットではある。丈の高い樹木が壁をつくり、昼でもなお薄暗い独特の空気が漂っていた。

灯台から東へ進むと、すぐに 「ビッグタイムリゾート伊計島」の敷地内に入った。リゾートホテルというよりはファミリー向けの観光ホテルといった印象である。

敷地は広くサーキット場あり、プールあり、ガーデンレストランありと一応そろってはいるのだが、どこにも落ち着ける場所がない。好みの問題もあろうが、プールサイドに一列にぶら下がる提灯を見せられて、リゾートと思えと云われても、その気になるにはかなりの努力がいるのだ。

ホテル前庭を横切り敷地内北端の海岸線まで行ってみると、すでに干潮が進み石灰岩のゴツゴツした岩礁がむき出しになり荒々しい表情をしていた。

最後の浜比嘉(はまひが)島を目指すため、急いで伊計ビーチのバス停まで戻ることにしよう。

「ビッグタイムリゾート伊計島」(中央)、北端の海岸の表情(左・右)


「伊計島」のガイドページへ


大泊ビーチ

住所 うるま市与那城伊計1012
電話 098-977-8027
ビーチ利用料 大人 500円 小人 300円 (施設利用+駐車料)
施設 シャワー/更衣室/軽食/トイレ
駐車場(注:駐車場は2ヶ所あり奥の方が大泊ビーチの駐車場、施設利用と駐車料がセットなので駐車時に確認のこと)

交通
    車
 那覇空港より 75分(那覇ICより高速道を利用−沖縄北ICを出て国道330号線を左折−栄比野の信号を右折し県道8号線を南下−金武湾入口の信号を県道37号線に乗りかえ−海中道路経由−平安座島−宮城島−大泊ビーチまで)

    BUS 那覇BT 110分(与勝線52番)−バス停 「JA与那城支所」で下車−「JA与那城支所」 で平安座総合バスの伊計島行きに乗り換え−バス停「伊計ビーチ前」から徒歩15分


PR広告
ASICS FAMILY CLUB  アシックスファミリークラブ

HOME




ガイドページ


旅BLOGの記事一覧

東京おもしろ図鑑のサイトへ