神の島 ”久高島”を自転車で周遊           〜沖縄ちょぼ旅 BLOG 97〜

久高島の最初に訪れた海岸 「タチ浜」で潮の香りを愉しみながら島の先端へと海岸を北上した。浜を占拠していた石灰岩礁がしだいに消え、きれいな砂でおおわれたビーチに姿を変えた。

アダンの木陰で涼みながら眺める自然の海は格別で、聞こえてくる音も自然界が奏でるものばかりだ。まるで南太平洋の孤島にいるような感覚にハマってしまった。

まるで南海の孤島のように天然のままの海岸 「イシキ浜」

風に乗った笑い声が かすかに聞こえてきた。木陰から出て伸びあがって見まわすと、ずっと先の海辺で泳ぎ戯れる豆粒のような人影が見える。

この清閑なビーチにもついに訪問者がやって来たようだ。これを潮に島一周の旅を再開した。そのまま浜辺を北へ進むと、遠浅の沖合で海水浴を楽しんでいるのは親子連れのひと家族だった。この広いビーチをその一家に明け渡し自転車のところまで戻ることにした。

                              「イシキ浜」を知らせる手製の魚形案内板

その途中でまたひとつ 手作りの案内板を発見した。

こちらのビーチは「イシキ浜」と呼ばれていた。漢字で書くと伊敷浜と表記するらしい。

ここのビーチは7、800 mもつづく長大な浜辺で、場所によって浜辺名が異なっていた。

徳仁港に近いほうから「ピザ浜」、「イチャジキ浜」、「タチ浜」そして「イシキ浜」と呼ばれている。


ふたたび尾てい骨を直撃する自転車で島の北部を目指す。何事も慣れると こなれてくるものらしい。しばらく走るうちに、でこぼこ道でも衝撃を吸収できるようになってきた。

乗り慣れてきた自転車を機嫌よく走らせて行くと、道が真っ白な一本道となった。島の北端にある「カベール岬」へとつながる自然道だ。白い道の両側は緑が茂り、綺麗に定規で引いたように北東へ伸びている。

久高島に関しては昨夜少し予習したので、おおよその注意事項を頭に入れてきていた。島でも神聖な場所がこの北域に集中しているので、心ない訪問にならぬよう気をつけねばならない。

琉球興しの神であり始祖である”アマミキヨ”が、東のはるか洋上に浮かぶという理想郷「ニライカナイ」からやって来て、久高島に初めて降り立った場所がその「カベール岬」であったという伝説が伝わっている。

ハマユウなどの植物で緑があふれる「カベール岬」

白い道が終わり、急に視界が広がる。一面に色鮮やかな緑の植物群をたくわえた「カベール岬」だった。

小高い丘といった風貌の岬で、白い花をつけたハマユウやヒルガオなど低草群が砂地で生き生きとしている。

その緑の絨毯を越え、先端まで歩を進めると足元には素晴らしい浜辺が待っていた。


楚々とした磯はまるで隠れるように静まりかえっている。岬となっている小高い石灰岩礁が出入りの激しい複雑な海岸線のため、大小複数の入江が形成されていた。

そのどれもが個性的で隠し入江のごとく ひっそりとした佇まいを見せている。岬には案内説明板がひとつ立てられており、聖地とあった。

先ほど訪れた「イシキ浜」も島民からは二ライカナイに面する聖なる浜として大事にされており、今も祭祀用拝所が設けられている。どうやら観光客の遊泳は遠慮した方が無難な海辺であった。

「カベール岬」周辺の海岸線には離島らしい個性的な入江がいくつも広がる

岬の入江景観の美しさに魅せられて しばらくいたのだが、太陽直下の強烈な日差しを避ける場所もなく、やむなく西側の海岸線を求めて周遊をつづけることにした。

例の白い一本道を少し戻るとY字形の分かれ道が現れたので、ハンドルを右の西へと向けた。前方にフェンスにぐるりと囲まれた大型プールのような施設が出現。

                      島の北部中央にある貯水池

フェンス越しにのぞいて見ると正方形をした貯水池だった。

生活用水は島の北側に湧き出しているガー(井戸)がいくつかあるので、ここは農業用水と思われる。

島の生計主体は漁業なのだが、昔より自家用農業も重要な作事で水は不可欠だ。

この貯水池を過ぎたあたりでぶつかったY字路をさらに北西の海側へとペダルを踏み込んだ。

この舗装された綺麗な道路はロマンスロードと名付けられていた。

貸し自転車のお店を出てから出会ったのは、農作業のための移動と思われる軽自動車と海岸で遭遇したひと家族だけ。タイミングが良かったのだろうが、自分ひとりだけのサイクリングは極上の時間となった。

しかもこの道は舗装されている! ロマンスロードは海岸沿いに約500mほどつづき、そこから眺める海の色は並はずれた美しさだった。

 みはるかす海の向こうに浮かぶのは聖なる遥拝所の「斎場御嶽」のある本島知念岬


久高島 カベール岬

住所 南城市字久高

宿泊関連問合せ
 久高島宿泊交流館

 098-835-8919

交通
 那覇空港より 40分(国道329号線を与那原方面へ−与那原警察署前で国道331号線へ−安座真港入口の信号を左折
BUS 那覇BTから50分−バス停 「安座真サンサンビーチ入口」 徒歩5分
定期船 安座真港から15~25分−久高島船待合所 自転車20分


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