2011年4月アーカイブ

次の目的地であるホテル日航アリビラを目指して走っているが完全に迷ってしまった。読谷村(よみたんそん)に入ってからショートカットをしたくて幹線道路からはずれ細い道に進入したためだろう。

周辺は見渡すかぎりサトウキビ畑ばかりがつづいている。散々にてこずったあと、やっとホテル案内のサインを見つけて たどりつくことができた。半端な目測ほどあてにならないものはない。

              「ホテル日航アリビラ」の正面入口

ホテル正面では掲げられた旗が風に応えるように はためいている。

日本国旗に並んで たなびいていたのはニッコーホテルズの旗だった。

旗が掲揚されていてもそんな大仰な感じはなく、ほどのよい規模の白亜の建物が迎えてくれた。


車を駐車させ建物に入ったがロビーフロアに向かって伸びているホールウェイの佇まいが実によかった。丈の高いガラス窓から射しこむ光がホールウェイの照明だ。

ホールウェイにはホテルゲスト用のショップが並んでいる。


海岸側に出られるルートを探して歩いていたらショップの店頭に飾られたストローハットが目にとまった。

ガラス窓の外ではまだまだ衰えていない太陽が居座っているようだ。迷い無くその麦わら製の帽子を衝動買いしていた。

ようやく水がしたたっている小ぶりな噴水のある内庭に出ることができた。買ったばかりのストローハットをかぶり、ホテルゲスト用のビーチを目指し あたりをチェック。

綺麗に刈り込まれた芝で整備された敷地内の道を行くと、ところどころにハンモックがぶら下がっていた。

昼下がりの木陰でハンモックの午睡をとったら、さぞかし気持ちいいことだろう。


しかしどのハンモックにも それらしき人は見当たらずガラガラ状態で不人気のようだ。昼寝するには少々暑すぎるのだろう。夕涼みには最適の場所になるかもしれない。

内庭を横切ると道の向こうに海岸が見えてきた。

砂浜に出たので裸足になり、波打ちぎわまで行ってみた。

やや傾きかけた陽の光が海面に踊っている。透明度が高く水質も良さそうである。

きれいな遠浅の浜だが、磯に顔を出した岩礁など自然を多く残したビーチのように思われた。


ホテルの足元に広がるこの浜辺には「二ライビーチ」という名が付けられていた。浜辺にはホテルゲスト用のサンデッキチェアとパラソルが行儀よく並んでいる。

ホテル前に広がる自然の浜辺 「二ライビーチ」

偶然、ビーチで遊ぶ神戸からのご家族と話す機会を得た。ホテル日航アリビラに宿泊して3日目になるという。日に2度ある潮の干満で海の表情を大きく変えるこの二ライビーチを絶賛していた。

干潮時には少し沖の方にあるサンゴ礁まで行けて 磯の小生物にも出会えると、興奮気味に話す子供たちの顔も輝いていた。やはり自然の浜を生かしたビーチらしい。

南北150mにわたって横たわる「二ライビーチ」の南側にはビーチハウスがある。その前には砂浜に引き揚げられたモーターボートやジェットスキーが骨休みをしていた。

「二ライビーチ」の南側にあるビーチハウスではゲストのあらゆる希望に応えてくれる

ビーチハウスではあらゆるマリンアクティビティに対応しており、近くにある青の洞窟へのツアーもカバーしていた。

そこの女性スタッフから水質AAの海岸で県下でも10本の指に数えられる水質のビーチだとも聞いた。あらためてスニーカーを片手にぶらさげ、ふたたび波打ちぎわへと....ぬるい波が足を洗ってくれる。

たしかにかなり先の水中も見通せるほど澄んだ海であった。真西に面したこのビーチの夕焼けは素晴らしい景観になることだろう。

アリビラ・グローリー教会のアプローチ

ラウンジで休憩をとホテルへの戻り道、小奇麗な教会に出くわした。

尖塔のようにとがった教会だ。アプローチの階段には可愛らしい天使の石像が並んで出迎えてくれた。

リゾートホテルお約束のウエディング用教会と思われた。しかし わざとらしさもなく自然な風が好印象の教会だった。

教会のあとホテルの敷地内に入るとすぐに現われたホテル棟ウエストウイングだったが、左手にチラッと見えたプールを見学するためわざわざ回り道をしてしまった。

このガーデンプールにはそれなりの数のゲストがあちこちに点在していたが、騒がしさは微塵もなくゆったりとした空気感が漂っている。

特別変わったレイアウトのプールではないが、一部 児童用のためか段差のない斜度をつけた縁取りの水槽プールもあった。

          木橋の架かるガーデンプール

見るからに居心地がよさそうで、亀でも猫でも楽に泳げそうなプールなのである。

泳ぐというより水浴びをしたくなるような優しげな風景だった。

ホテル内のラウンジにつく頃にはすっかり身体が干上がっていたのか、冷たいジュース2杯を一気に飲みほしてしまった。

ラウンジでくつろぐうちに気だるい疲労感が身体の隅々まで溶けてゆく。

今日は朝から辺野古(へのこ)の大浦湾に始まり、途中からホテルめぐりとなり長い一日になった。

途中《スパ》まで利用したのが効いてきたのか、だるさが倍加してきた。

椅子も座り心地が良く、しばらくは動けそうになかった。


「デルスウ・ウザーラ」の本に夢中になってしまった。黒澤明が映画化した原作本だ。アルセーニエフの筆の力は時間を忘れさせてくれる。

窓の外に目をやると、陽が急速に衰えてきていた。「二ライビーチ」がどんな夕景を見せてくれるのだろう。東シナ海のサンセットを鑑賞しながら帰路につくことにした。

赤く染まり始めた噴水の内庭へと出た。



ホテル日航アリビラ

住所 中頭郡読谷村字儀間600

電話 098-982-9111

交通
 車 那覇空港より 60分(国道58号線を北上−伊良皆(いらみな)の信号左折−県道6号線 大当(うふどー)の信号を過ぎ左折−右手に案内板)

空港リムジンバスを利用の場合80分



ガイドページ


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