玉泉洞 「おきなわワールド」 −ぎょくせんどう−

本島南部に横たわる沖縄最大の鍾乳洞

玉泉洞(ぎょくせんどう)は沖縄観光でも人気のある県下最大の鍾乳洞だが、「おきなわワールド」と呼ばれる大きなテーマパークの中のひとつだ。広大な敷地内には玉泉洞以外に「ハブ博物公園」、「熱帯フルーツ園」そして移築した琉球古民家や伝統工芸の工房などがある「王国村」などを擁する。つまり琉球の歴史・文化から特産までまるごと沖縄を味わえるようになっている。

一番の呼び物が玉泉洞で、現在全長4.5kmのうち890mが観光用として公開されている。長い通路の先から洞内へと金属パイプの階段を降りると大広間のような”東洋一洞”に入る。東洋一美しい洞内との評価をうけた”東洋一洞”は天井までの高さ20m、幅20m、奥行が80mという堂々たる鍾乳窟である。

写真左:東洋一洞 右上:槍天井 中央下2枚:青の泉 右下:地上への出口専用エスカレーター

石灰分を多く含む水が天井から滴りつらら石となり、下に落ちた水滴が重なりタケノコ状の石筍をつくる。壁から浸み出した湧水から生成されるリムストーンと呼ばれる鍾乳石。リムストーンは地底の段差を流れ落ちながら形成するため、その形状がたんぼの畔や千枚皿に似ていることから畔石(あぜいし)とも呼ばれる。

そのつらら石がびっしりと並んで形成された”槍天井”、巨大なかぼちゃのようなリムストーンダムの”黄金の盃”、鍾乳石のすきまにできた湧水溜りの神秘的な”青の泉”などが次々に姿をあらわす洞内は見ごたえがある。また歩きごたえも十分ある。

洞内の温度は常に20度前後と云われているが、ヒンヤリとしている反面かなりの湿度がある。加えて通路も濡れていたりするので服装や靴など注意したい。この温度と湿度が適合するのか、洞内途中に古酒蔵も設営されていた。



玉泉洞の出口あたりから「熱帯フルーツ園」のゾーンが始まり、さまざまな実をつけた亜熱帯高木が茂る。お馴染みのバナナ、パイン、マンゴーなどはもちろん顔を揃えているが、聞き慣れないレンブやエッグフルーツと云われるカニステルなど珍しいフルーツも見学できる。

この熱帯果樹林から正面ゲートにかけて「王国村」が展開している。つまり「玉泉洞」を鑑賞するとこのコースを辿らなけれは出入口に戻れないレイアウトなのである。

「王国村」には琉球各地に残っていた代表的な古民家を移築している。その古民家には、やはり沖縄の伝統工芸”紅型””三線””藍染”などの工房が設営されており、見学や学ぶことができる。

古民家での工房は小規模なのだが、”やちむん(陶器)””ガラス””黒糖”などは工場の建物が並びかなり本格的に学べるようだ。漫然と見て歩くより関心のあるものを絞り込んで接することをお薦めする。

出入口の方まで戻ってくると別途入場料を払う「ハブ博物公園」がある。ハブにニシキヘビ、ウミヘビ(イラブー)、コウモリと、人から敬遠されるものばかりがいる風変わりな博物公園。

「おきなわワールド」をあとにして、県道17号に出ると通りの向こうに自然公園のような施設が見える。「ガンガラーの谷」と呼ばれるもうひとつの鍾乳洞エリアである。「おきなわワールド」のように観光地化していないので、落ち着きのある穏やかな空気に包まれている。


古代にできた鍾乳洞が崩れこの谷ができたと云う。広場の先に小さな体育館のような鍾乳洞が口を開けている。その洞内にはCAFEがあり、そこを拠点に「ガンガラーの谷」のツアーが組まれている。緑こぼれる大自然といくつかの鍾乳洞が眠っているこちらの見学は、ガイド付きツアー形式のみ。

ツアーの所要時間は1時間20分、費用は大人で2000円とお手頃。「玉泉洞」にはない自然の香りがたっぷり楽しめる。

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玉泉洞
おきなわワールド

住所 南城市玉城字前川1336
電話 098−949−7421
入園時間 9:00〜18:30(17:30受付終了)4〜10月
        9:00〜18:00(17:00受付終了)11〜3月
休館日 年中無休
入館料 玉泉洞・王国村 大人1200円 小人600円
      ハブ博物公園 大人 600円 小人300円
      フリーパス    大人1600円 小人800円
 
交通
 那覇空港より 45分(国場から国道507号線を南下−東風平南の信号を左折し県道131号線に入る−県道17号線と合流点よりスグ)
BUS 那覇BTから60分(玉泉洞線83番・前川線54番) バス停「玉泉洞前」 徒歩5分