慶佐次湾マングローブ林 −げさしわん−


本土にはない亜熱帯水域の森林、マングローブは小生物の王国

河口域に群生するヒルギが広大なマングローブ林を形づくる

本島北部の東海岸を走る国道331号線。その国道をくぐりぬけるように慶佐次川が延々と伸びる。両側には緑のマングローブがどこまでもつづき、その広さは10ヘクタールで東京ドームのふたつ分を呑み込む規模である。

マングローブを構成する樹木は”オヒルギ”、”メヒルギ”、”ヤエヤマヒルギ”の3種。雄の木、雌の木と名付けられているが、単に別種のヒルギを意味しているだけだ。

マングローブは熱帯・亜熱帯の汽水域(海水と淡水が混ざる河口水域)にだけ自然発育するのだが、日本では沖縄から鹿児島県下の島までにしか生育していない。

慶佐次のヒルギ林は県下最大のマングローブで、まるごと自然を満喫できる環境が保持されている。ウッドデッキの遊歩道がマングローブの中ほどまで設置されているので、歩行で中に踏み入ることができる。

国道331号線からすぐの河口部にある「東村ふれあいヒルギ公園」では、満潮時のみカヤックに乗れるので水上からもマングローブ林にアクセスできる。初心者用講習会もその公園内で実施している

オヒルギの花(下左)、メヒルギの花(下中央)


干潮時には風景が一変し、タコの足のように地表にからみついたヒルギの根元がむき出しになる。

干潟になった泥質の水底から顔を出した小動物がそこかしこで活躍を始める。

片方のハサミが大きいカニの”シオマネキ”や”コメツキガニ”、まるで動物の歩きのように進む ”ミナミトビハゼ” などが干上がった地表で動きまわる。

ヒルギの葉を好む”キバウミニナ”という巻貝や小生物を目当てに”カワセミ”、”チュウサギ”などの鳥もしだいに集まり、植物連鎖の光景がたっぷり観賞できる。

世界では縮小の一途をたどるマングローブを救済しようとする活動がつづけられている。

ここではマングローブがいかに生態系に重要な場となることなのかを自然に学習できてしまう。

このマングローブから南西方向には「ウッパマビーチ」という地元住民が憩いの場として大事にしている浜辺があり、人気リゾートビーチにはない落ち着きと穏やかさで迎えてくれる。

沖縄北部の方言で大きな浜という「ウッパマビーチ」は1kmの砂浜が広がり、海岸線にはアダンの常緑高木が風にそよぎトロピカルな情景をつくっている。

またその途中には「やんばる翠苑」と名付けられた手造りのようなトロピカル果樹園もあり、旅人の眼と喉を癒してくれる。

落ち着いた静けさが支配する海岸 「ウッパマビーチ」


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東村ふれあいヒルギ公園

住所 国頭郡東村字慶佐次
電話 0980−43−2265(東村役場企画観光課)
開園時間 常時
入園 無料
施設 駐車場(50台)無料・展望台・トイレ・遊歩道・自販機

カヤック関連問合せ 0980−43−2785(やんばる.クラブ)

交通
 那覇空港より 130分(那覇IC−許田IC−国道58号線世冨慶から国道329 ・331号線へと乗り継ぎ北上)

BUS 那覇BT 120分(名護西線20番)−名護BT 70分(78番本部半島線に乗り継ぎ)−慶佐次下車スグ