金武 −きん−

古寺 「観音寺」 の下に広がる鍾乳洞、そこで静かに息づく6000の古酒

森に守られた閑静な「観音寺」、地下には長大な鍾乳洞が横たわる

金武町の地下台地には広大な琉球石灰岩が内蔵されているという。多孔質の基盤地層から湧出した水脈が横に走り、古泉で有名な ”慶武田川(キンタガー)”、新おきなわ名所100選にも選出された共同井泉の ”金武大川(ウッカガー)” など水は豊富だ。

古来より真水の確保に苦労した沖縄でも、この地区だけは夏でも水飢饉で苦労することはなかった。また恩納岳をはじめとする恩納村と金武町を分ける山岳を源流とする川も多い。

中でも川幅のある「億首川(おくくびがわ)」は途中「金武ダム」を経由し太平洋へ流れ込んでいるが、両側にはヒルギ林が自然群生し慶佐次(げさし)ほどの規模ではないがマングローブを形成している。

琉球石灰岩層がもたらしてくれたものがもうひとつ、鍾乳洞なのだが、その鍾乳洞の上に創建された古刹がある。「金武観音寺」という名で金武地区の中央に位置する。

1552年紀州の僧が中国帰りに暴風雨に会いここに漂着し、その僧 日秀上人によって創建されたとある。ほとんど焦土と化した沖縄戦争でも珍しく戦火をまぬかれた寺で、古建築様式を今に伝えている。

金武鍾乳洞の古酒(クースー)蔵には金色の権現様も
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瑞穂 古酒 1987年


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珊瑚礁 10年古酒


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わんからわんから 古酒 1997年

その「金武観音寺」の境内敷地にある300年以上の樹齢を持つ ”フクギ” と日秀洞という鍾乳洞はよく知られている。

特に鍾乳洞は観音寺建立まで日秀上人が棲み布教したことから由緒ある洞窟として高名で、1988年より同じ金武町の金武酒造が泡盛の貯蔵蔵として利用するようになり益々知られるようになった。

鍾乳洞入口そばには同酒造が運営する観音茶屋が設営されているで、そこで申し込めば鍾乳洞内の見学ができる。最深部は地下30mもあり、全長で260mの洞窟内にはおびただしい数の酒瓶がネームタグを付けられ静かに眠っている。

また洞内には数か所にわたって拝所が設けられ、在郷の人たちから聖なる場所として大事にされてきたことがうかがえる。


沈む太陽を背に眺める金武湾の屋嘉ビーチ

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本島の名護市より南は米軍施設が今なお広大なテリトリーを占有する。

そればかりの理由ではなかろうが、金武町の東海岸線は残念ながらビーチが少ない。

金武岬のある地域のほとんどを占める ”米軍施設ブルービーチ訓練所” 、億首川から北東の海岸線は”米軍施設ギンバル訓練所”で立ち入りができない。

金武観音寺より北部は5140ヘクタールにわたって”米軍施設キャンプハンセン”が居座っている。

その中にあって金武町西側に小さくあどけない表情のビーチがある。

「屋嘉(やか)ビーチ」というその海岸は恩納村に見られるリゾートビーチのようなモダンさはない。しかし飾り気のない素直な景観をした素敵なビーチである。

海上の左手には金武火力発電所の白い建物が見え、右手には隣町のうるま市にある石川火力発電所がうっすらと洋上に浮かぶ。

地元の人たちが多く来訪する浜辺で、西に陽が傾くにしたがい樹影が夕暮れ時の涼を足元まで運んでくれる素朴な浜である。

なお、このビーチには屋嘉漁港が隣接する。この漁港、地元では有名な釣り場スポットである。


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金武観音寺/金武鍾乳洞

住所 国頭郡金武町金武222
入洞時間 9:00〜16:45
お休み 無休
入洞料 大人400円 中高生300円 小学生200円
施設 駐車場(無料)

問合せ 098−968−8581(観音茶屋)

交通 車 那覇空港より70分(国道58号線を北上−仲泊−
       県道73号線南進−石川−国道329号を金武まで)

    BUS 那覇BT 100分(名護東線77番−バス停 「金武」 下車徒歩5分)




屋嘉ビーチ

住所 国頭郡金武町屋嘉
施設 遊泳関連施設なし
交通 車 那覇空港より60分(国道58号線を北上−仲泊−
       県道73号線南進−石川−国道329号を屋嘉まで)

    BUS 那覇BT 90分(名護東線77番−バス停 「屋嘉」 下車徒歩5分)