茅打バンタ −かやうちばんた−


 昔は難所、今は名所...地上70mの断崖絶壁から見る宜名真の海

《バンタ》とは琉球のことばで《断崖》を意味している。昔はこの海岸線を北へ向かう時、茅の束もばらばらに吹き飛ばす強風が吹き上げるこの崖道を歩かねばならなかったという。

現在はその山塊の足元に貫通している「宜名真(ぎなま)トンネル」を、国道58号線が通り抜け辺戸岬へと走っている。この「宜名真トンネル」はさすがに難所だけあって、4年の歳月をかけ県下で最長の1045mという長いトンネルとして1982年に完成した。ちなみに最長トンネルの記録は2年前開通した「豊見城トンネル」(1074m)に破られている。

                                                     宜名真トンネル

地元では別名《戻る道》とも呼ばれたこの難所の崖道は人がすれ違うこともできない細さで、行き会ってしまうと一方が戻ったと伝わる。

その大昔からの細道をやっと人馬が通れるほどの道幅に広げたのが大正2年のことである。つまり前述の「宜名真トンネル」完成の1982年まで利用しつづけていたのが、この茅打バンタなのである。

この崖道 「萱打バンタ」 も今では交通路というより、昔からの高名な難所という場所とそこからの眺望を楽しめる名所として旅行者が立ち寄るスポットになっており、展望台や駐車場・トイレなどが設けられている。

崖上の展望遊歩道はしっかりとした事故防止の柵で固められているが、眼下をのぞくとその険しさに足がすくむ思いがするほどである。またその回りは園地として整備され自然賛歌などの記念石碑や休憩のための東屋なども置かれており、じっくり腰を据えて眺望を満喫できる。

崖下の宜名真港から東シナ海洋上に浮かぶ伊平屋島や伊是名島まで一望できる景観は鑑賞する価値大である。

なお、鑑賞後この茅打バンタの道を先に行けば当然北へ抜けられるわけなので、金剛石林山から辺戸岬方面へと通行可能である。国道58号線からアプローチするルートとは違うので新旧比較するのも一興になる。

宜名真漁港(右上)など茅打バンタの各風景

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茅打バンタ

住所 国頭郡国頭村宜名真
施設 駐車場無料(7台)・休憩所(東屋)・トイレ

問合せ 0980−41−2101(国頭村役場)

交通


那覇空港より170分 那覇IC−許田IC 間は高速利用−国道58号線を北上−武見の川を越えるとスグ右側に山側へ上る細道が見つかる−その道を上れば到着